ストレス軽減の効果
フラワーアレンジメント活動の参加者の唾液中のストレスホルモン(コルチゾール)を測定したところ、活動の前後でその値が28.2%下がることが確認されました。(図1)これは、緊張が緩和し気分がくつろぐというストレス軽減効果が⽣まれることを意味しています。また参加者へのアンケートでは「喜ばしい」「⾃信が持てる」「誇りに思う」などの項⽬でプラスの変化があったことが認められています。
社会性が向上する効果
フラワーアレンジメントはグループのレクリエーション活動として継続してゆくことで、参加者どうしが作品を通じてお互いに関⼼を持ちあい、会話を楽しむようになるなど、しだいにコミュニケーションが活発になっていきます。このことは、参加者の社会性を向上させることにつながり、不安感を抑え、意欲を⽣み出すことに効果があると考えられています。
花とかかわり、⼈と交わる。
それは楽しみの中で達成感や⾃信を⽣み出し、社会性を⾼めることであり、暮らしの質(QOL)の向上に効果を⽣むこととして期待がもたれています。
- 右のグラフ(図2)は30歳代〜50歳代の⾝体に障害を持つ7名の被験者を対象に7年間にわたって述べ75回のフラワーアレンジメントを実施した研究活動の結果、個々⼈のコミュニケーション⼒の変化を表したものです。
- 評価は各種作業⼒、コミュニケーション能⼒など41項⽬について1(最大の手助けが必要)~5(一人でできる)の6段階で点数化した内、社会的相互作用に関する項目を点数化したものです。